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14.11.05開催|STRAMD OSAKA 2014 第4回目 受講レポート(2)

2014年11月14日

2014年11月5日(水)、第4回『STRAMD OSAKA 2014』が開催されました。
受講生のM.Mさんより、レポートが届きました!

作成者:
M.M

第4回 STRAMD OSAKA 2014 講義レポート(2)

テーマ
価値創造成果を、時代を超えて「成功実証事例」から学ぶ
業種・業態・業容の根本から見直すことの意義を識る

デザイン思考とは、意味訴求、理論訴求と感覚訴求を合わせることにより出てくる思考である。

■一流と言われる企業になるには

企業経営で重要なのは市場のメカニズムに合う(=売上・利益が上がる)かどうかだが、時代が成熟してくると、それだけではなく、市場のメカニズムに社会のメカニズムがプラスされ、社会的価値のある事業・成果を求められる。企業が社会とともに栄える形態が求められ、社会的・道徳的存在としての充足が必要となってくる。
生産機関や経済機関といった量的価値と、環境機関や人間機関、文化機関といった存在価値が融合され、いかに尊敬に値する企業になるかが一流企業となる。

■事例:日本電子 JEOL、KENWOOD

■Design Industry(デザインの産業化・事業としてのデザイン)

 

会社にフィロソフィーがないと、永続的な発展はない。優れたデザインはある種の思想の凝縮である。企業風土や企業のDNAを踏まえ、この会社で何ができるのかを考えてデザインに取り込む。
そのためには、戦略仮説を策定。良い点と悪い点の洗い出しを行い、悪い点をどう改善していくかという、問題点の整理を行う。
基本対応軸を立て、きちんとした調査、ロジックの元、基本戦略軸を立てる。
それをレトリックにし、シンボリックアウトプットする。それが、イメージコンセプト、コミュニケーションコンセプトとしての、企業ロゴに表現される。

■“Good design is good business” (by Thomas J. Watson)

ビジネスとして成功するものは格好良いだけのものではない。好き嫌いだけでなくビジネスに役立つかどうかで選ぶ。
どんなデザイン案でも万全はない。サブシステム(キャラクターや、キャンペーン等)でフォローする。
企業のトップが納得して説明できるように、デザインを知らない人でも説明できる理由をつける必要がある。

 

ロゴマークやデザインには企業の風土やDNAといった考えや歴史すべてを含んで、なおかつそれを論理的・発展的に戦略として活用するというロジックが組まれることにより、企業のトップに納得して頂ける説明ができるという事はしっかり理解することができました。
企業は改善という事は日常的に考えていると思うが、それを発展させてデザインに組み込むには、デザイン的な基礎・基本は勿論のこと、デザインのセンスだけでなく、論理的思考が必要であり、それを一人の人間でまとめるには限度がある様に感じました。
一つのプロジェクトを完遂するためには、自分に対しても同じような手法を用いて、必要かつお互い保管できるパートナーを探す事も重要だと感じました。