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2014.10.22開催|STRAMD OSAKA 2014 第3回目 受講レポート(2)

2014年11月6日

2014年10月22日(水)、第3回『STRAMD OSAKA 2014』が開催されました。
受講生のT.Hさんより、レポートが届きました!

作成者:
M.T

第3回 STRAMD OSAKA 2014 講義レポート(2)

 中西講師による3回目の講座になるが、「企業経営をデザインする」という意味合いが理解できつつある。
今回の講座は事例を掲げて説明していただいたのでより理解が進んだ。
特に講師の学生時代から始まり如何に「デザイン」を理論化するに至ったかの経緯を拝聴できたのはたいへん興味深かった。
「デザインを存在させる真の意思決定者は企業経営者である」という考え方は全くそのとおりであり、デザインを経営手法に持ち込んだことはまさに当時における「次なる価値観の創造」であったと考える。

 現在は講師が指摘されるように市場第一主義が崩壊した時代であり、まさに「知的・美的経営」が求められる時代である。
企業の「ブランド価値」を高めることにより業績が大きく変わること、また単に「企業のロゴ」を変えるだけではなく企業のあらゆる部分をデザインしてこそが真の企業経営をデザインすることになると言う講師の考え方には多いに共感できる。
「MAZDA」の事例のように企業全体のイメージをデザインすることによって結果として「30%のコストダウン」や「事故率1/6の低下」に繋がったことは企業経営と言う観点からも素晴らしい事例であると考える。

 講座後半の「キリン社」の事例は同業に働く者として身につまされる思いをした。
当時の「王者キリンの考え方」は講師が指摘されるように新たな発想を考えることは極めてできにくい環境にあったと思う。
その中で講師が取り組まれた同社における「CI」は難しかったと考えるし、やはり最後まで「次なる価値の創造」ができなかったことが「アサヒ社」とのシェア逆転に繋がったと考える。
「企業は環境に適応するだけでは生き残れず、次なる価値を常に創造し続ける必要がある」という講師の考え方はまさに的を得ていると考える。
また「サントリー」に働く私としては弊社は常に「次なる価値」を考えそれを製品化してきたが、一方「顧客」があまり見えていなかったことがビールシェア10%まで30年以上かかった原因であると考える。
企業デザインは「顧客とのマッチングポイントの創造」であるということを痛感したしだいである。

 3回目の講座で本日課題も提出され、この講座も佳境に入りつつあるが、講師の講座では「ビジネスをデザインする前に自分自身をデザインせよ」など人生勉強にも繋がることもご指導いただき大変興味深く参加している。
これから提出された課題についてグループメンバーでしっかり議論し「STRAMD」の意味合いをより深く理解し、今後に生かせるように取り組んでいきたい。

以 上