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STRAMD OSAKA 第5回目 受講レポート(2)

2013年11月23日

2013年11月12日(火)、第5回『STRAMD OSAKA』が開催されました。
受講生の松行さんより、レポートが届きました!

作成者:

松行(大学教員)

第5回 STRAMD OSAKA 講義レポート

今回の講義では我々の社会が工業化社会(物的価値)、情報化社会(情報価値)、網策化社会(網策価値)へと段階を踏みながら移行して来ているというお話があった。
網策とは中西先生の造語でネットワーク化というほどの意味である。

私個人の見解としては、工業化社会から情報化社会への移行は社会システムが複雑化しシステムの均衡が唯一ではなく複数の均衡が現れ実際にどの均衡に落ち着くかを決める際に情報が必要になることから生じると考えられる。
情報化社会から網策化社会への移行については資本主義が安価な労働力を求めてフロンティアをアメリカ→日本→東アジア→・・・と拡大していったのと同じように、人間の欲望のフロンティアを別の次元で拡大する動きではないかと勘ぐっているがまだ確信はない。
もしそうだとすればまだしばらくは資本主義の次のシステムには移行できないのだろうか・・・などと妄想を逞しくした。

 PAOSの数多の事例の紹介があり、特に公的機関のアイデンティティ戦略の代表例である神奈川県の事例では実際のプレゼンテーションの映像を見た。
カリスマ長洲知事の前で明解に発表をされる中西先生の姿からは強力な論理とデザインの力を感じた。