STRAMD OSAKA 第3回目 受講レポート(1)
2013年10月22日(火)、第3回『STRAMD OSAKA』が開催されました。
受講生の吉川さんより、レポートが届きました!
作成者:
吉川(公務員)
第3回 STRAMD OSAKA 講義レポート
1,高度情報社会における経営資源とマーケティングマネジメント
企業は、物的価値と情報価値の二つの価値で測れる。物的価値は、人、もの、金、情報という従来の経営資源である。
それに対して、「創造力、洞察力、開発力」などの知的経営資源や、「表現力、演出力、伝達力」などの魅力が重要になっている。これらが、情報価値でありブランド価値である。ブランドがあるから物的資源が活きてくる。
2,知的美的経営
PAOSは、物的資源経営に加えて「知的、美的」経営を提唱している。これは、「核デザイン」(「審美性、快適性、安全性、倫理性、個性」など)を、「拡デザイン」(「政策・方針」、「理念・企業存立」、「文化的・環境価値」など)に展開するマネジメントである。「核デザイン」と「拡デザイン」を両輪とし、文化創出経営などに貢献する。
3,「欲識」と「直感力」を磨く習慣をつける
「直感力」は死ぬまで強化すること。方法は、「欲識」を強めることである。そのためには、「How to 」よりも「Why to」の姿勢が重要。例えば、常に「なぜ、自分は汚いと思うのか」「なぜ、美しいと思うのか」など自分の美意識を整理する必要がある。
知識は、以下のように6種類に分類できる。
- 愚識
- 常識
- 知識(分野独自の専門知識)
- 欲識
- 超識
- 胆識(直感力)
例えば、リンゴが落ちた時にどのように考えるか。
- ああ、落ちたか(常識)
- 熟れると果物は落ちる(知識)
- なぜリンゴは落ちるのだろうか(欲識)
日本は、江戸時代から、庶民文化が花開き、「常識」水準が高い社会。しかし、今日、国際競争に直面し、「欲識」「直感力」を鍛えないといけない。「そのつもりで見る」、「観察する」すると見分ける力が付く。そうすれば、剣道の達人が、相手の次の行動がわかるように、大きなトレンドが見える直感力がついてくる。エジソンが言うように「1%のひらめきが無ければ、99%の努力は無駄になる」。その1%のひらめきを得るために、「欲識」を強める訓練を行うのである。