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大江先生「実験経営学講座」第10回目 受講レポート(1)

2012年11月20日

2012年11月19日(月)、第10回実験経営学論講座が開催されました。
梅田MAG事務局で作成した当日の開催レポートを掲載します。

作成者:
柏原 美枝(梅田MAG事務局)

本日の講義は、各チームの事業課題について、顧客分析および逆損益計算を中心にBMCにまとめた検討結果を発表&ディスカッションする前半部と、後半は、次月の中間発表にむけて、チーム研究を実践するという内容でした。

まず、発表に関して、「メガソーラー事業のタイ進出」を課題とするAチームは、PEST分析をブラッシュアップされた結果や、タイにおけるソーラー事業の売上予測とその収益予想を発表され、投資の規模などを検討中とのことでした。
ネックは、タイの政治の安定や商法であり、今後、設置する土地問題、電力会社の買い取り価格とその継続性、タイの日光時間の問題による発電量の不足などの課題を整理しますということでした。

Bチームは、東南アジアの飲食業逆輸入事業で、事業パートナーを、本講義の主催者である阪神電鉄さんで検討し、駅ナカ展開をされるという計画です。
10店規模の展開で、阪神電鉄の駅ナカ活性化の一助として検討していただければとの意気込みです。立地候補としては、新在家、西宮などがあげられましたが、昇降客数と売上、客単価などの売上と、地代などの費用検討による収益計算の課題があげられました。

CチームおよびDチームは、仁右衛門ブランドで展開する(株)不二家様の中国進出です。
Cチームは、和食料理店での採用を最初のステージで展開する戦略です。食べ方を紹介しながら、どの食材が受け入れられるかマーケット情報をリサーチし、中国展開を図る食品を選定するということでした。
場所は、北京、天津に絞る戦略です。
中国のお菓子は添加物、安全の問題があり、ブランドもあって高級性があるものがうれるかもという留学生からの意見がありました。
中国では、高いもの=いいものという考える傾向があるとの意見も出されました。

Dチームは、店舗は新規につくらず、中国にある既存の店舗で販売してもらう戦略です。
中国では営業許可をもらうのに、偉い人にお金をわたす必要がある場合もあるので、そのコストを考えると、既存店舗に卸して販売してもらう戦略がよりよい進出計画ではと提案でした。
商品の売れ筋予想としては、お味噌、お漬物などで、単価としては、500円程度であれば、購入希望があるのではないかという話でした。
(おかゆを外食すると、50元(650円)ぐらいとのこと)。
他チームからは、アイドルでPRしたら、とか、グルメ番組やコンクールで紹介などもいいかもという販促のアイデアの提案がありました。

Eチームは、(株)高繊さんのOEM製造下着の中国進出です。
事業展開を、3ステップで検討し、最終的には現地にノウハウ移転を考えるということでした。
主要顧客は、年配の女性で、高繊Chinaという現地法人を設立し、事業拡大を図ります。
利益還元を日本にもってこられるかなどの課題はありますが、商品単価を少し高めにして、親孝行のためのギフト市場として、ネット販売を中心に検討していくとのことでした。

それぞれのチームが、現地からの留学生を通して現地の生きた情報を入手し、事業計画を作り上げる作業もいよいよ佳境に入ってきており、次月は、いよいよ中間発表です。