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中西先生「戦略経営デザイン論講座」第13回目 受講レポート(2)

2012年11月6日

2012年11月6日(火)、第13回戦略経営デザイン論講座が開催されました。
受講生の川本さんより、講義中にご紹介されたルミネの事例について、レポートにまとめていただきました!

作成者:
川本 政史(建設業)

本日の講義は、前回の続きで、経営理念や経営方針に関する実践の事例として、JR東日本の商業施設LUMINE(以下ルミネ)のケーススタディで始まった。
ルミネからの依頼は経営理念の構築であったが、できあがったものは経営指針のようなもので、全従業員に浸透してくように、小冊子を作成して配布するなどの制作物の事例もご紹介された。
最も心に残ったフレーズは、「お客様の思いの先をよみ、期待の先を満たす。」というもので、それを日々意識づけることと、厳しい接客トレーニングにより、数多くの競合のなかで、高い売上実績をあげたということであった。
 
次に、毎回の講義で提出するコミュニケーションシートに記載された東京、大阪の受講生からの質問について、先生がいくつかピックアップしてお答えくださった。
プレゼンにあたっては、特に前回ご紹介いただいた県知事などが聞き手の場合は、「短い時間にいかに要素をもりこんで、意思決定していただけるように伝えられるか。
そのために準備はしっかり時間をかけて行い、必要なものを用意する。」というアドバイスは、日々の業務で実践していきたいと思う。

また、ものごとを整理し、まとめていくにあたり、軸や項目の数は3,5,7などの奇数分を設定するのがベターというお話もとても参考になり、回答のなかでCIのポジショニングについて、ブリヂストンのケースから、背景には、生活者の価値観の変化(物的充足から精神的充足)があり、その変化とは、使用価値【機能】 → 所有価値【存在】 → 個有価値【自己実現】というお話が印象に残った。
CIとCC(コスト・コンストラクション)、CM(コスト・マネジメント)とは緊密に関連しているというのも、携わっている業種からも興味深く聞き入った。

最後に、CIを核とする企業の活動について、先生の気づきのまとめは以下のとおりであった。

  • 成功者の多くはポジティブシンキング
  • 目標は可能な限り遠くに置いて手前の問題に対応
  • 優れた提案やプランは美しい
  • 極力、真似や守りに入らぬこと
  • ずーっと考え続け、眺め続けることこそ「ヒラメキの母」 ⇒ 直観とひらめき(根拠あり)の違い。
  • 運の強い人に付くことも重要
  • 意義や批判を唱える時は必ず代案を用意する
  • 不平不満分子への対応
  • PAOSのプレゼンは概ね「1/4はプラスα提案にあてる」
  • 常に「良い・悪い」と「好き・嫌い」の二軸で考える

そして、少し前の、PAOSの周年記念ビデオの上映があり、そこで語られた、「PAOSの概念は段階を経て進化を続けている。それは、意識改革と体質改善、次に、新事業開発、さらに、企業存立戦略、と進化している。」というのが事例とともに紹介された。