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中西先生「戦略経営デザイン論講座」第11回目 受講レポート(2)

2012年10月16日

2012年10月16日(火)、第11回戦略経営デザイン論講座が開催されました。
受講生の土橋さんより「国難の時、次世代国家をどう創る」というテーマを設定し、講義レポートをまとめていただきました!

作成者:
土橋 賢治

2012年10月16日(火)に「戦略経営デザイン論」第9回目の講義が開催されました。

 

  • だんじり祭の紹介
  • Prospectus10_4 価値創造成果を「成功実証事例」から学ぶ
  • ブログ紹介「国難の時、次世代国家をどう創る」
  • ・事例紹介「セキスイハイム におけるCI」

主題:『Prospectus10_4 価値創造成果を「成功実証事例」から学ぶ。』

企業が生き残っていくためには「次代の価値を創り出す能力」を持ち、「尊敬に値する企業存在になる」ことが必要ではないか、また、そのヒントは、過去からの蓄積に注目し評価することが重要ではないか(ストック的創造)ということをお話いただきました。
社会構造自体に様々な課題が顕在化しつつあり、また、今後必ず直面する課題に対して、救急・対症療法的な対応ではなく、予防・根源療法的な対応こそが必要であり、企業体質そのものを変えていくことを継続して考えていかなければ企業として生き残れないということなのでしょう。

参考書籍として「2050年の世界(英エコノミスト)」をご紹介くださりました。
客観的に見た、世界の今後の動向分析は実に面白く、また「成熟した社会なりの変化」とは「有機的な変化かな」とした表現は非常に共感です。
個人的には「デフレの正体(藻谷浩介)」という書籍と合わせて読むと、特に日本が抱える高齢化問題への対応など真剣に考えるきっかけになるのではないかと思います。
同書では、筆者の藻谷さんなりの今後の日本に必要な施策も提示されている点が、分析しっぱなし、課題投げっぱなしのつまらない経済書と比べ評価できます。

中西先生のブログ記事も改めて読み直し、改めて東日本大震災をきっかけに日本という国の体質を変えていかねばならないと思いました。
国や企業のせいにするのではなく、国民ひとりひとりが今の危機を認識し、それぞれに考えを持つということが重要だと思います。
そうすることで、将来どうありたい、という半歩・一歩先の行く末を見据えた活動ができるでしょう。
講義の中で中西先生がおっしゃった、「本当に新しい発想で生まれるアイデアは10分の1ぐらいのもので、残りは既に世に中にあるアイデアの組合せでしかない」ということは大切なことだな、と個人的に思いました。
斬新さやこれまでに無いものを追求する姿勢も重要ですが、まずは、これまでの歴史を検証し、その中での成功・失敗事例を整理することで、アイデアは生まれるのでしょう。
どこかで聞いたのですが、「デザイン」という言葉の語源は「削ること」らしいです。
様々な要素をゴテゴテに集め、そこから不要なものを取り除き、組み合わせることで本当に必要なシンプルな答えにつながるということらしいですが、STRAMDでのお話を聞いていて、なるほどなあと分かったような気になっています。
セキスイハイムのケーススタディでは、「家」の新しい概念を消費者に伝えるために消費者目線での伝え方をあらゆる方向から考えているという点を強く感じました。
自分たちが扱っている商品・サービスの良さは消費者に伝わらねば意味がありませんので、むしろその業界の専門ではない人がサポートすることで、よりよい結果が生み出されるのでしょう。
今回も勉強になりました。