大江先生「実験経営学講座」第8回目 受講レポート(1)
2012年9月24日
9月に入り、2012年度 経営戦略セミナーは後期に突入しました。
後期からは受講生の方に講義レポートを書いていただくことになりました。
事務局に届いた講義レポートを掲載します。
- 作成者:
- 近藤 貴之(建設業)
講義のはじめに、12月17日の中間発表に向けて下記のような説明が行われた。
- 1,発表資料の準備
- 2,発表の仕方
- 3,今後のスケジュール
次に、前回講義の宿題である「5つの力(FIVE FORCES)」について、各チームの発表と質疑応答が開催された。
- 【Aチーム】
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- 1,事業名:タイにおけるメガソーラーシステムを用いた発電、売電事業
- 2,内容:2007年施行のタイ国「再生エネルギー固定価格買取制度」を活用して、ソーラーシステムを建設し発電した電力全量をタイ電力公社に買い取ってもらう。
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3,5F分析:
- Aチームだけは購入企業が特定(タイ電力公社)される形であった。
- 電力分野以外の会社からも、再生可能エネルギー電力固定価格買取制度(Adder)を見込んだ新規参入が見込まれる。
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4,質疑応答:
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買取期間10年は、制度制定時2007年から10年か、買取開始から10年か?
→買取開始から10年である。 -
買取価格8バーツ(=約22円)は高いのか安いのか?
→タイ留学生のミーンさんに聞いてみます。
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買取期間10年は、制度制定時2007年から10年か、買取開始から10年か?
- 【Bチーム】
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- 1,事業名:東南アジアサービス業の逆輸入
- 2,内容:ベトナム、タイ等の料理+goodsを日本で展開する。具体的には現在検討中。アンテナショップでの試行も検討中
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3,5F分析:
- 供給元は零細企業がほとんど。売り手に対する交渉力は強い。しかし、買い手は選択の幅が広い最終消費者であり、買い手に対する交渉力は強くない。
- 参入障壁が低く、新規参入の脅威は大きい。
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4,質疑応答:
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高級料理か、家族向けか、スタンド式(立ち食い)か? 東南アジアに多い屋台を日本展開してはどうか?
→考えているのは、「サイデリア」(ファミリー向け手頃なイタリア料理)のイメージだが、屋台スタイル、スタンド式等これからいろいろ検討してみます。 -
現地国の流行っている店を日本に仲介して展開するのか?現地料理を日本人が解釈して、日本人向けにして立ち上げるのか?
→日本人が現地料理を研究して日本人向けにして立ち上げます。
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高級料理か、家族向けか、スタンド式(立ち食い)か? 東南アジアに多い屋台を日本展開してはどうか?
- 【Cチーム】
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- 1,事業名:「仁右衛門」(日本食材メーカー・卸売・販売)の中国北部展開/お菓子、豆、だし、海藻、珍味、乾物、粉もの、調味料、麺類 等
- 2,内容:日本製食品を中国に輸出し富裕層に販売する。または中国で製造し低価格日本食品として中国で販売する 等々を現在検討中。
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3,5F分析:
- 日本からの輸出となるため、販売価格がかなり高くなることが見込まれる。
- 高級なイメージを付与して販売する必要があるが、中国でどのように認知されているのかを調べる必要がある。
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4,質疑応答:
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「仁右衛門」が扱っている日本の伝統食品(乾物等)は、中国で食べられているか?
→日本料理店はあるが日本伝統食品はほとんど食べられていない。まずは認知させるところから始める必要がある。先行する例がないので早く事業展開するのが良いと思っている。
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「仁右衛門」が扱っている日本の伝統食品(乾物等)は、中国で食べられているか?
- 【Dチーム】
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- 1,事業名:「仁右衛門」(日本食材メーカー・卸売・販売)の中国南部展開
- 2,内容:ニッチ商品として日本伝統食品を中国富裕層に販売する。またはインスタント食品で手軽さを付加価値とした商品を販売する。
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3,5F分析
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日本からの輸出となるため、販売価格がかなり高くなることが見込まれる。
日本の伝統食品として高級なイメージを与え、中国富裕層に販売することができないか。 - インスタント食品として手軽さを付加価値とした商品を販売できないか。
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日本からの輸出となるため、販売価格がかなり高くなることが見込まれる。
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4,質疑応答:
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インスタント食品は中国にもあるか?
→インスタント味噌汁は中国にはない。中国の友人が「いいね!」と言っていた。
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インスタント食品は中国にもあるか?
- 【Eチーム】
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- 1,事業名:「高繊」(日本製婦人下着OEM 会社)の中国南部展開
- 2,内容:女性用肌着(いわゆる“ババシャツ”)の製造・販売
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3,5F分析:
- 日本から製品を輸出することになるため販売価格が高価になることや中国での模倣品の出現が懸念される。
- 競合企業が中国全土で4,000社あり、過当競争に陥る可能性がある。
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4,質疑応答
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中国では肌着を着ますか?南部でも着ますか?
→中国にも肌着はある。南部は温かいので需要は少ないかもしれない。 -
日本製で、生地・縫製まで一元管理、素材の良さ、サイズの豊富、着用感がセールスポイントとのことだか、中国では高価なものになる。需要はあるか?
→付加価値と価格のバランスを検討します。
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中国では肌着を着ますか?南部でも着ますか?
- 総括・感想
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1,各チームとも現在のところ、成立する事業内容を模索中である。
次回までに主要顧客セグメント選定、ニーズ分析、アトリビュート分析を行う中で事業内容が固まってくると思われる。 -
2,Aチームは顧客・売価が確定(タイ電力公社・固定価格買取制度)している。
いかに低コストで事業を立ち上げ、運営するかがポイントである。
ただし、固定価格買取制度の存続が絶対条件でありが、カントリーリスクもある。
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1,各チームとも現在のところ、成立する事業内容を模索中である。
次回10月15日(月)までの宿題として、
- (1)顧客分類
- (2)ニーズ分析(ニーズの洗い出し(先生からは目標20以上)と その強弱付け(〇、△など)を行う。
- (3)アトリビュートマトリックスの作成
※(1)(2)は必須で、余力があり、可能であれば、
を今回の課題とし、次回各チームで発表する。
前回の講義は公開セミナーとして、「グローバル・コミュニケーション・デザイン」〜バーバル・コミュニケ―ションとノンバーバル・コミュニケーション〜が開催された。
- (1)実技・ゲーム等の体験による、わかりやすい講義内容で理解しやすかった。
- (2)企業内で上司・部下の関係において実践すべき内容。自らも意識して実践して行きたい。