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中西先生「戦略経営デザイン論講座」第5回開催しました!

2012年6月10日

2012年6月5日(火)に、「戦略経営デザイン論講座」の第5回目講義が開催されました。

本日の講義では、東京にある百貨店「松屋」の事例と「小岩井乳業」の事例について教えていただきました。

今でこそ、どちらも知名度のある企業として有名ですが、中西先生がCIを手がけた当時は、松屋は倒産の危機に陥っており、小岩井乳業もコアなファンはいるものの、全国的には知名度の低い企業だったそうです。

「松屋」の事例では、それまで「いかにして顧客を育てるか」といった視点を基にさまざまな戦略が立てられていたそうですが、百貨店に来る顧客だけをターゲットにするのではなく、もっと幅広い層を松屋に呼ぶためにはどうすればいいか、ということをコンセプトに戦略立案が行われました。それまでの顧客第一主義から、集客第一主義に切り替えた戦略を立てられたのだそうです。

また、小岩井乳業はニッチな高級品市場にターゲットを絞って、ギフト商品向けに“豊かな自然と伝統を感じさせる”デザインを展開したところ、爆発的な人気となりました。最終的にこのデザインは、小岩井乳業のコーポレートシンボルとしても認知されるようになったそうです。

CIによる経営戦略が大きな成果を結んだ代表的な事例からは、「How toよりもWhy to」の重要性を学ぶことができました。
「How to」の答えを求めてしまいがちですが、そうではなく、「なぜ?」と常に自問することが大切で、そうすることで目指すべき答えが見えてくると教えてくださいました。

そして、今回の講義では8月2日に開催される中間発表会の課題も発表されました。

■中西先生よりビデオレターで課題が発表されました

戦略経営デザイン論講座では、受講者が4〜5人ずつのチームに分かれ、共通の課題についての考察を行い、その結果をプレゼンテーションするというカリキュラムが組まれています。
発表会は8月3日と翌年の2月(開催日は現在調整中です)に開催されることが決定しています。

中間発表会の課題は「新・日本人の常識」です。 難しいお題に受講者一同、とまどいが隠しきれない雰囲気でしたが、あと約1ヶ月半ほどかけて、チームでこの課題についての考察を深めていただくことになります。

次回の「梅田MAG−戦略経営デザイン論講座」は、2012年6月14日(木)に開催されます。