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中西先生「戦略経営デザイン論講座」第4回開催しました!

2012年5月22日

2012年5月15日(火)に、「戦略経営デザイン論講座」の第4回目講義が開催されました。

本日の講義は、『形のデザインから企業戦略・社会のあり方のデザインまで』をテーマに、桑沢デザイン研究所の夜間部学生との合同講義として開催されました。 

夜間部の学生が参加されていたこともあり、中西先生自身が、桑沢デザインや早稲田大学で学ばれた時に遡った体験談をお話しくださいました。
中西先生が学生時代から今まで、どのようにデザインに向きあって来たか、どのような理念を持って取り組んできたかというお話しは、学生さんだけでなく、社会人である私たちも考えさせられるキーワードがたくさん盛り込まれていました。

また、日本で最初にCIを導入した「MAZDA」の事例についてもお話しくださり、それまでは各店舗で独立した店舗デザインであったところを、全て同じデザインに統一された戦略をご説明頂きました。

店舗だけでなく、会社のトラックもMAZDAオリジナルのデザインを施すことで事故の件数も減ったのだそうです。
今でこそオリジナルデザインのトラックをよく見かけるようになりましたが、ブランドを構築することで様々なメリットがあるのだと感じました。

そして、今日の講義で、特に心に残ったのは、新宿副都心を定点観測されたお話しでした。「日本で一番変化していく場所を撮りたい」と、約30年間、同じ場所を撮り続けてこられたそうです。
中西先生は、移り変わる新宿の歴史を見ながら、「街のデザインを考えず、個々の建物のデザインを競い合った結果、まとまりのないコンクリートジャングルになってしまったことが残念だ。」とおっしゃり、『自分自身をデザインする』ということの大切さと、『理念を持って、全体をデザインする』ことの大切さを説明してくださいました。
大阪サテライトの受講生は関西在住の人が多いのですが、新宿の歴史写真は、私たちから見ても、どこか懐かしく、街が移り変わっていく様子には心を打たれた受講者の方も多かったようです。 

次回の「梅田MAG−戦略経営デザイン論講座」は、2012年6月5日(火)に開催されます。