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中西先生「戦略経営デザイン論講座」公開講座(第1回)開催しました!

2012年4月13日

2012年4月6日(金)に、 「戦略経営デザイン論講座」の第1回講義を開催致しました。

梅田MAGの『戦略経営デザイン論講座』は、東京の桑沢デザイン研究所で開講されている中西先生の講義風景をリアルタイム中継で結び、大阪サテライトとして開催するものです。
本講義は、梅田MAGとしても初講義となるため、梅田MAGのオープニング記念も兼ねて、中西先生を大阪の会場にお招きし、直接お話をして頂きました。

本日の講演テーマは、「企業経営をデザイン思考する」でした。
今でこそCI(コーポレート・アイディンティティ)という言葉も一般的となり、中西先生もCIの巨匠として数々の成功事例を収めておられますが、昭和43年(1968年)に「PAOS(パオス)」という組織を法人化されてからも、さまざまな試行錯誤をしながら、現在の地位を築かれたのだそうです。
CIというと、単に企業ロゴという表現の話として捉えられることがありますが、デザインは 経営戦略の一環として捉えることがいかに大切か、それを証明する中西先生が手がけた事例の説明とともに教えていただきました。

中西先生が早稲田大学在学されていた時、「総合大学にこそデザイン学部の拠点を設けるべき」とおっしゃったそうですが、今でこそ、「Design(デザイン)」と名のつく学部には、単なる表現面のデザインを超え、ビジネスの側面から捉える学部も増えてはきました。
しかし、数十年前には、かなり斬新な発想だったのではないかと感じます。

PAOS(パオス)という名前は、「進歩的で、創造的で、組織的に最適解を出す」という意味である「Progressive Artists Open System」の頭文字から名付けられたそうです。
今までのPAOSとしての歴史は、学生時代から頭に描いていた理論を実証するため、自分たちの手で実験実証にトライアルされてきた歴史でもあるとお話しくださいました。

企業経営には、短絡的な発想ではなく、長期的なビジョンが大切であることは誰もが頭では理解しているものの、実際には目先の売上を優先してしまい、10年後、20年後を見据えた判断ができていない場合も多いのではないかと思います。

「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」−PAOSとして積み重ねてきた歴史を振り返りながら、歴史的成果やアーカイビングとしての価値について、受講した方達がそれぞれ振り返ることができたのではないかと思います。

100名の定員で募集を行いましたが、たくさんの参加表明を頂戴し、最終的には120名の方の参加を頂き、満員御礼で終了させて頂きました!

今回ご参加頂いた方も、残念ながら今回ご参加できなかった方も、次は今年の秋に公開講座vol2を開催する予定です。
そちらもどうぞお楽しみに!

次回の「梅田MAG−戦略経営デザイン論講座」は、2012年4月19日(木)に開催されます。